インフォコム,ショートステイの業務効率化へ,予約管理サービス開始
〜部屋割りを自動提案,WEBで空室状況発信して集客も〜
2019-5-21
インフォコム(株)は,介護が必要な高齢者が一時的に宿泊する短期入所生活介護(ショートステイ)事業所に特化した予約管理サービスの提供を開始した。
●概要
事業所の稼働効率が最大となる部屋割りを自動で提案するプログラムにより,これまでほとんどの施設において手作業で行われていた予約管理業務の負担を大幅に軽減することができる。
また,空室の状況は同社が提供する介護サービス検索サイト「ケアリン」(https://care-ring.jp/
)に連携し,リアルタイムで公開されるため,業務効率化と同時に効率のよい集客にもつながる。
●主な機能
(1) 部屋割カレンダー自動作成
・利用者の氏名と入退所日時を入力するだけで部屋割カレンダーを自動で作成
・空室の状況をWEB上で公開,予約手配を代行するケアマネジャーに向けて情報発信
(2) 高稼働時の部屋割りの組替え機能
ショートステイでは,稼働率が上がって空室が少なくなると,ベッド位置の希望などにより予約を受け入れるために組換えが必要となる。その場合,組替えアルゴリズムにより条件を満たす最も効率のよいパターンを自動で提案する。
※組替えアルゴリズムは特許出願中
●ショートステイの現場の声から開発
ショートステイでの宿泊予約管理は一般的なホテルとは異なり,利用者の体調や必要とする介護のレベルに合わせた配慮が必要な,難しいパズルのような作業。多くの事業所でベテランの職員が紙やエクセルで管理しているが,特に空室が少ない予約混雑時には予約を組換えて1人の予約を入れる作業に30分以上かかることもあり,事業所にとって大きな負担となっていた。
2015年に業務・資本提携した介護大手の(株)ソラスト(以下,ソラスト社)が運営する事業所をはじめとしたショートステイの現場担当者からの要望を踏まえ,「トイレの介助が必要な利用者なので,トイレの前にある部屋を割り当てる」など,細かい条件指定にも対応した部屋割り提案が可能。
●今後の展開
4月よりソラスト社で先行導入され,運用が始まっている。6月以降,同社が運営するショートステイ事業所全施設へ順次導入される予定。
今後は,介護サービス検索サイト「ケアリン」上で,利用者やケアマネジャーが予約リクエストを送信できる機能など,事業者・介護サービス利用者が使いやすいよう,機能を追加していく。
■介護サービス検索サイト「ケアリン」について
介護施設や介護サービスの情報を,利用者や家族,介護サービス従事者が共有できるサービス。紙や電話,FAXなどに頼っている施設の空き状況などの情報共有をITで支援し,よりスムーズにする取り組みである。
■ショートステイ(短期入所生活介護)について
自宅で介護を行う人の休息や病気,急用などで一時的に介護ができない時に,要介護の高齢者が短期間施設に入所し,介護を受けることができるサービス。要介護の高齢者や在宅介護の増加にともない,需要が増加している。
※参考資料 予約管理サービス画面イメージ
●問い合わせ先
インフォコム(株)地域包括ケア推進部
TEL 03-6866-3390
care@infocom.co.jp
https://www.infocom.co.jp/