フィリップス・ジャパン,家庭向けAED「ハートスタートHS1 Home」が2021年夏登場
専用のパッド[1]で小児/成人モードの自動切替
2021-1-21
(株)フィリップス・ジャパン(以下 フィリップス)は,アメリカで唯一,医師の処方箋なしで購入が認められた初のAEDであるHS1シリーズの家庭向け「ハートスタートHS1 Home」を,2021年夏に日本市場へ導入予定であることを発表した。
「ハートスタートHS1 Home」は,持ち運びやすい重さで,家庭内でも設置しやすいコンパクトなサイズ。自動セルフテストや自動音声ガイダンス機能を兼ね備えており,緊急時に誰でも簡単に操作ができる使いやすさを追求している。また,心臓への負担を考え,低エネルギー(150J)で除細動に必要な電流を流す技術を搭載。小児にも対応しており,小児用のパッド(オプション)へ付け替えるだけで小児モードに自動で切り替わり,小児/成人モードの間違いを減らすことに貢献する。トレーニング用のパッド(オプション)に付け替えれば,AEDを訓練機(トレーナー)としても使用できる。
フィリップスのグローバル市場におけるAED累積販売台数は200万台を達成し,世界総販売台数No.1 [2]のAEDメーカー。また,地域全体が一つの「救急チーム」となって命を救う「Heart safe city(ハートセーフシティ)」構想のもと,医療が適切な形で家庭に入り込み,1秒でも早く蘇生が始められ,1人でも多くの命を救うべく在宅医療にも力を入れている。一般の家庭に必要な機能を備えたHome AEDとして,今後,1家に1台の普及を目指す。
AEDを家庭に備えることの重要性
心肺停止発生から1分経つたびに,救命率は7~10%ほど下がると言われている。自宅で緊急事態が起きた際,まずは救急車を呼ぶことを思い浮かべるが,救急車の平均到着時間は約8.7分,病院収容所要時間は39.5分となり,到着までに応急救護が実施されない場合,救命率は下がると言われている(図1)。そのため,救急車の到着を待たずその場に居合わせた人がすぐに対応することが不可欠となる。また,心肺停止が発生する場所としては66%が住宅で,その多くが居室となる(図2)。国内では約60万台のAEDが公共施設や駅,学校などに設置されていると言われているが,家庭内ではほとんど設置されていないのが現状。 自宅で過ごす時間が増えた昨今,身近な人の命を自分たちで守るためにも,一番リスクが高い場所に設置をしておくことが重要である。
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●「ハートスタートHS1 Home」製品特長
・HS1シリーズ最軽量
重さ1.5kg(バッテリー・パッド含む),高さ7.2cm,奥行19cm,幅21cmとコンパクトサイズ。
・使いやすさを追求
電源ボタンを押すかハンドルを引くことで“電源ON”になり,パッドに描かれた絵の通りに装着するだけで操作可能。
・患者の状態に合わせた自動音声ガイド
操作に合わせて音声ガイドが進むため,焦ることなく落ち着いて処置することを追求。
・聞こえが不自由な方でも安心して操作
本体アイコンの点滅と本体に付属されているクイック・リファレンス・ガイドが使用手順を案内。
聞こえが不自由な方や,音が聞こえにくい状況下での使用も想定。
* 一般社団法人 全日本難聴者・中途失聴者団体連合会「耳マーク」を取得
・ペースメーカー対応
ペースメーカーを使用している場合には,自動的にペーシングパルスというペースメーカーが発する電気信号を除去し,正確な心電図解析して,効果的な除細動を実施。
・小児用のパッド(オプション)
パッドを小児用に意識的に“付け替える”というアクションで,小児モードへ自動で切り替えを行い,小児モードと成人モードの間違いを減らす。
・訓練機としても使用可能(トレーニングパッドはオプション)
トレーニングパッドに付け替えれば,AED本体を訓練機としても使用可能。万一,人が倒れた際を想定したリアルな準備に貢献。
販売名:ハートスタート HS1
医療機器承認番号:21700BZY00426000
特定保守管理医療機器/高度管理医療機器
販売名:SMART パッド・カートリッジ
医療機器届出番号:13B1X00221000048
一般医療機
販売名:小児用 SMART パッド・カートリッジ
医療機器届出番号:13B1X00221000049
一般医療機器
[1]小児用パッドはオプション
[2]2019年6月末時点(Frost & Sullivan)
●問い合わせ先
(株)フィリップス・ジャパン
ブランドコミュニケーション部
TEL 03-3740-5896
www.philips.co.jp/healthcare