島津製作所は，ウクライナの紛争で犠牲になられた方々に心から哀悼の意を表するとともに，人道支援のため，医療機器の寄付を行うことを決定した。

同社の回診用X線撮影装置と，X線デジタル平面検出器（フラットパネルディテクタ），操作用PCをセットにして3式（計5千万円相当）を無償で提供する。本装置は，必要な場所に装置を移動させてX線撮影し，その場で画像確認ができる充電式の画像診断装置で，救急医療の現場などで力を発揮するものである。

今回の寄付は，ウクライナ大使館から一般社団法人日本医療機器産業連合会に寄せられた要望を受け，決定したもの。

島津グループでは，物流や金融システムの混乱などで事業活動に大きな影響を受け，現在，ウクライナ，ロシア，ベラルーシでの事業は実質停止となっているが，医療機器など，人々の健康に関連する事業の早期再開を模索している。

同社は今後もウクライナ情勢を注視しつつ，この緊急事態が少しでも早く解決し，一日も早く平和で安全な世界に戻ることを願っている。