EIZO,同社初の医用レコーダー「CuratOR MIR-1」を発売,内視鏡・手術顕微鏡の4K/60p映像を記録

2022-12-6

EIZO


CuratOR MIR-1

CuratOR MIR-1

EIZO(株)は,EIZOブランド初となる4Kメディカルイメージングレコーダー「CuratOR MIR-1」を,2023年6月に発売する。価格はオープン。

1.概要

CuratOR MIR-1(以下MIR-1)は,手術室で使用される内視鏡や手術顕微鏡,術野カメラなどに接続し,手術映像を4K解像度/毎秒60フレームの高画質で録画するレコーダー。

4K高画質映像の記録対応に加え,内蔵ストレージ2TB SSD(Solid State Drive)採用による高い堅牢性,BNC(12G-SDI)/HDMI端子搭載による高い接続性など,医療現場での使用に特化した性能や機能を搭載した。

CuratOR MIR-1

 

2.背景

ヘルスケア市場では,質の高い医療を提供するために,手術映像を高画質で確実に記録し,手術内容の事後確認や医学研究に利活用するニーズが高まっている。
このニーズに対し同社は,手術室向けの映像ソリューションにおいて高い技術力とノウハウを持つグループ会社,カリーナシステム(株)と共同で,映像の「記録」を担う医用レコーダーをEIZOとして初めて開発した。
同社は,EIZOグループの製品群で構成する映像の「撮影・記録・配信・表示」のImaging Chainにより,「映像」の利便性を向上させ,その価値を高めていく。

3.主な特長

■4K手術映像を高画質に記録
内視鏡や手術顕微鏡,術野カメラなどの4K UHD(横3840×縦2160ピクセル)解像度かつ毎秒60フレームの手術映像を,高画質で記録する。4K映像だけでなく,フルHD(横1920×縦1080ピクセル)解像度の映像の記録や,4K映像をフルHD解像度に縮小した記録,録画中の映像の静止画記録も可能。患者説明や,医学研究,学術発表,教育における手術映像の利活用に貢献する。

■堅牢性と大容量を両立
振動や衝撃に強く堅牢性に優れた高速SSD(Solid State Drive)を内蔵ストレージに採用した。大容量2TB(テラバイト)により,4K手術映像は最大175時間,フルHD手術映像は最大885時間の記録が可能。
・録画可能な時間は録画条件などにより異なる。

■さまざまな装置と接続可能
毎秒60フレームの4K UHD映像信号に対応したBNC(12G-SDI)とHDMIの映像入力端子を搭載。既存のフルHD装置や,今後さらなる普及が進むことが予想される4K装置との接続も,MIR-1の1台で対応可能。

■H.264とH.265の映像圧縮規格に対応
映像圧縮方式は,従来の国際標準規格H.264/AVCと,その2倍の圧縮率を実現し後継規格とされるH.265/HEVCにも対応。記録した手術映像の再生・編集方法に合わせて圧縮規格を選べる。

■外部メディアに同時記録可能
前面にUSB 5Gbps対応のポートを2つ装備。内蔵ストレージに映像を記録すると同時に,外付けUSB HDD(ハードディスク)やポータブルUSB SSDの外部メディアにも記録できる。また,内蔵ストレージに映像を記録した後で,外部メディアにデータ転送することも可能。外部メディアへの記録は,カンファレンスルームでの視聴や,医局のPCでの視聴・編集の際に役立つ。

■患者情報も合わせて記録
患者名や患者IDなどの情報も登録できるため,録画データと合わせて各種手術情報の記録・管理が可能。患者IDの登録は,バーコードリーダーによる読み取りにも対応している。

4.EIZOグループのImaging Chainの強み

今回発売のMIR-1によって,下記のような4K映像のImaging Chainが実現する。

Imaging Chain

 

■4K術野カメラとの連携
カリーナシステムの術野カメラシステム「MEC-7000-UHD」とMIR-1を繋ぐことで,開腹・開胸手術における手術部位を,4K UHD解像度/毎秒60フレームの映像で,「撮影」から「記録」まで行える。
・MEC-7000-UHD製品ページ

■4K内視鏡モニターとの連携
EIZOの内視鏡モニター「CuratOR EXシリーズ」とMIR-1を組み合わせて使用することで,4K UHD解像度/毎秒60フレームの手術映像の「記録」から,遅延のない鮮明な「表示」まで行える。さらにモニター画面上に録画状態を示すタリー表示が可能。執刀医がモニター画面から視線を外すことなく録画確認を行える。
・CuratOR EXシリーズ製品ページ

■4K視聴・管理ソフトウェアとの連携
カリーナシステムの視聴・管理ソフトウェア「ADMENIC Browser 5」で,MIR-1に外部メディアを接続し記録した手術映像をカンファレンスルームや自室のPCで視聴できる。録画時に入力した各種情報も合わせて読み込めるため,手術映像の管理にも役立つ。さらに,医学研究や教育用の映像編集に便利な機能も備えている。
・ADMENIC Browser 5製品ページ

5.展示情報

2022年12月8~10日に愛知県名古屋市のポートメッセなごやで開催される第35回日本内視鏡外科学会で初展示する。

・第35回日本内視鏡外科学会について

6.詳細情報

・CuratOR MIR-1製品ページ

 

●問い合わせ先
EIZO(株) ヘルスケア営業部
TEL 03-5764-3403

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