シェアメディカルとPHCが事業提携,デジタル聴診デバイス「ネクステート」を遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」と接続可能にし聴診を軸に検査が可能なオンライン診療を共創
〜オンライン診療に検査を組み合わせ診断可能疾患を増やし医師の診断精度向上を狙う〜
2023-1-27
(株)シェアメディカルは,PHC(株)と事業提携を行うことを発表した。具体的にはPHC社が日本国内での販売権を持つ,米国Teladoc HEALTH, Inc.の遠隔医療プラットフォーム「Teladoc HEALTH」に,シェアメディカルが開発したデジタル聴診デバイス「ネクステート」を接続可能にする。
まずは聴診を軸にオンライン診療で様々な検査を可能にし,医師の診断精度向上と,従来映像と問診だけでは診断が難しい疾患を拡大し次世代のオンライン診療体制の共創を目指す。
オンライン診療に「検査」が必要な背景
コロナ禍でオンライン診療は解禁されたが,普及は進んでおらず,オンライン診療は外来全体の100万分の1程度しか行われていない。これは従来のオンライン診療で行われている映像・画像による問診だけでは検査による確定診断が出来ないため,従来の対面診療と比較すると医師が診断を行うのに必要な情報が少なく,診断に不安を感じる医師が少なくなく,患者側も病状を正しく伝えられるか不安,ミスが怖いなどの不安を抱いていることが分かってきている。
シェアメディカルはオンライン診療に検査を組み合わせることで問診だけでなく臨床データに基づいた客観的な診断が可能なオンライン診療モデルの開発を目指しインターネット経由で聴診を行う「遠隔聴診」の基本特許を取得。デジタル田園都市構想でも成功事例として上げられた長野県伊那市の医療MaaS「モバイルクリニック」で初めて実用化した。オンライン診療で検査が可能になれば,プライマリ・ケア領域で患者自身が病態を自認していないケースなどでも応需可能になり,対応疾患が増えることで患者,医療施設双方の利用機会の拡大も可能となる。
オンライン診療対応デジタル聴診デバイス 「ネクステート」
ネクステート(モデル:SDNX 01G)は,非言語で理解できるシンプルなデザイン,ワイヤレス化, 直感的な操作で扱えるミニマルなインターフェイスを特徴とし,リアルタイム遠隔聴診技術に関する基本特許も取得している。 また, 長野県伊那市の医療 MaaS 「モバイルクリニック」で実用化された。
遠隔医療システム「Teladoc HEALTH 」
専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる,リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システム。超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し,患者の容体を即時に把握することができる。遠隔地にいる医師主導で操作を可能とし,最上位機種(モデル:Lite 4)は,45倍ズームおよび約360度回転が可能な高解像度(*)カメラを搭載している。
(*)解像度 1920 x 1080p,24bitカラー(Teladoc HEALTH Lite 4,Miniの場合)
●問い合わせ先
(株)シェアメディカル
https://www.sharemedical.jp/