CAC,千葉大学病院およびメディエイドが共同で遠隔コンサルテーション・カンファレンス(DtoDtoP)による遠隔医療の推進に向け,「医師間オンラインコンサルテーションシステム」実証実験の第2弾を開始

2023-7-26

遠隔診療


(株)シーエーシー(以下CAC),千葉大学医学部附属病院(以下千葉大学病院)および(株)メディエイド(以下メディエイド)は共同で,地域医療機関の医師が大学病院等の医師に症例等の相談ができる「医師間オンラインコンサルテーションシステム(以下 本システム)」のPoC(Proof of Concept:実証実験)の第2弾を開始した。

■PoC第2弾の目的と概要

CAC,千葉大学病院およびメディエイドは,地域医療機関の医師から大学病院や専門病院の医師へ症例のコンサルテーション(相談)をオンラインで行なえるシステムを構築・提供することにより,高度で専門的な医療を適時・適切に患者が受けられる可能性を高めることに取り組んでいる。

前回のPoCでは,本システムの利用により,9割以上の症例における地域医療機関での治療の継続や医療費削減効果,高度専門病院との公式相談フローの確立などが確認できた。
今回のPoC第2弾では,システムを再構築し,参画する病院や医師も増やす。これにより,前回より広い環境で本システムの有意性を実証するとともに,規模や地域での役割など病院の特性による有意性の差異を確認し,新システムの利便性も評価する。

■PoC第2弾で予定している検証内容

今回のPoC第2弾では,千葉県を中心とした7つの地域支援病院,3つの中核病院が参画し,特に以下の2点について検証を行う。

1. 医療機関の特性に応じた有意性の評価
地元開業医,有床診療所,地域中核病院などの違い,また,病院の規模や高度専門病院との距離などの違いによって,求められるコンサルテーションの内容が異なると考えられ,その傾向を評価する。

2. 病院の新規参画時におけるシステム利用開始・継続の円滑度評価
PoC第2弾では,コンサルテーションに使用するプラットフォームを一新し,メディエイドが提供するヘルスケア・プラットフォーム「LiNQ-CIRCLE(リンクサークル)」上にシステムを新たに再構築している。これによる,新プラットフォームの利便性,新規で参画する施設などでの導入や利用継続への障壁の有無や程度を検証する。なお,今回再構築したシステムに実装済み/実装予定の技術的要素の一部は,特許出願中である。

図:本システムの概要イメージ

図:本システムの概要イメージ

 

■実証実験期間:2023年7月1日から2023年12月31日(予定)まで

■今後の展望

CAC,千葉大学病院および(株)メディエイドは,今回のPoCにより得られる成果を千葉大学病院の担当医療圏下や適合性のある診療科へ順次拡張し,本取り組みへ参画する医療機関の増加にも努めていく。3者は,こうしたD to D to P(Doctor to Doctor to Patient:遠隔コンサルテーション・カンファレンス。専門診療支援)による遠隔医療への取り組みを推進し,医療機関関係者や適時・適切な医療が必要な患者にベネフィットが広く享受されるべく,継続して貢献していく。

※PoC第1弾の詳細,参画病院の詳細,再構築内容の詳細については別添の資料を参照
[URL] https://service.cac.co.jp/hubfs/d2d/D2D_PressRelease_Attachment_202307.pdf

 

●問い合わせ先
(株)シーエーシー
新規事業開発本部
TEL 03-6667-8038
E-mail:CAC_D2D@ml.cac.co.jp
https://www.cac.co.jp/

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