NEC,磐田市と共同でアプリを活用して市民の健康づくりと地域活性化を目指す実証事業を開始
~健康無関心層の行動変容や地域内周遊を促進~
2023-7-31
連携協定締結式
(左:磐田市長 草地博昭氏,
右:NEC 社会公共インテグレーション統括部長
髙橋和寛氏)
NECは,静岡県磐田市と連携協定を締結し,アプリを活用して市民の健康づくりと地域活性化を目指す実証事業を2023年10月から2024年3月まで実施する。
近年,少子高齢化や生活習慣病増加に伴う医療費などの社会保障給付費の増大が問題となっており,一人ひとりが早い段階から自身の将来の健康を意識して運動や食事などの生活習慣改善に取り組んでもらうための環境作りが必要とされている。しかし,日本国民の約6割が健康無関心層であり(注1),行動変容に繋げるアプローチが求められている。
今回実証を行う磐田市では,主な交通手段として自動車が使われており,運動習慣がない市民の割合が静岡県の平均値より高く,血糖値も全国の平均値より高い(注2)といった課題があり,改善に向けた取り組みが求められている。また,車社会で生活圏と経済圏が分かれており,地場産業が発展しにくいという特性がある。
本実証事業では,磐田市内に事業所を構える企業の30~50代の従業員約300名を対象として,NECのAIを活用した健康ポイントサービスアプリ「WoLN」をベースに,健康活動を促進する仕組みと地域密着型パスポート(注3)を組み合わせたサービスを提供する。
具体的には,「歩く」「食べる」「測る」など簡単な健康づくりに関する行動を記録することで健康ポイントを付与する。「WoLN」には歩数ランキングやスタンプ帳,リアルウォーキングラリーなどのゲーミフィケーション機能を搭載しており,楽しみながら健康活動に取り組むきっかけを提供するとともに,食事記録によるパーソナライズされたアドバイスや4週間後の体重の短期未来予測など改善行動のフォローも行うことで,健康無関心層に対しても行動変容を促す。
また,取得した健康ポイントを利用者が住む地域内で利用できるお得なチケットやクーポンに変換することで,健康活動を継続するモチベーションを高める。さらに,健康ポイントが利用できる店舗情報などを含む地域特化型のコンテンツを提供することで利用者の地域内周遊を促進し,地産地消による地域活性化に貢献する。
今後NECは,磐田市での実証事業を通じて得た知見も活かし,生活者のさらなるWell-beingを実現する。「WoLN」については,生活者のライフログデータやマイナポータルAPI連携(医療保険情報取得API)で取得した医療保険情報などを組み合わせたデータ分析により,よりパーソナライズした生活習慣改善支援サービスを提供する。また,ゲーミフィケーション機能の拡充や地域事業者とのさらなる連携などに取り組むことで,利用者の継続的な健康づくりの促進と健康起点での地域活性化を目指す。
(注1)厚生労働省の令和元年国民健康・栄養調査結果の概要の「食習慣改善の意思」及び「運動習慣改善の意思」の調査結果より,「改善することに関心がない」,「関心はあるが改善するつもりはない」,「改善するつもりである(概ね6ヶ月以内)」,「近いうちに(概ね1ヶ月以内)改善するつもりである」と回答した者の人数を足し合わせて健康無関心層と定義している。/出典:厚生労働省「令和元年国民健康・栄養調査結果の概要(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html
)」のデータに基づく同社調べ
(注2)磐田市健康増進課調べ
(注3)CiPPo株式会社の地域密着型情報アプリ「CiPPo」と連携したサービス
http://www.cippo.net/
健康ポイントサービスアプリ「WoLN」について
URL:https://jpn.nec.com/kokyo/GPRIME/naibu/kenkopoint.html
●問い合わせ先
NEC 社会公共インテグレーション統括部 新事業創出グループ
E-Mail:kenko-point@abc.jp.nec.com