藤田医科大学病院及び連携医療機関 7施設にウィーメックスのリアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」を導入
周産期・新生児医療における地域連携強化に貢献

2024-6-27

遠隔診療

PHC(メディコム,ウィーメックス)


PHCホールディングス(株)傘下のウィーメックス(株)と藤田医科大学病院は,リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」(以下,Teladoc HEALTH)(※1)と同システムの日本限定小型カートタイプ「Doctor Cart」(※2)(以下,Doctor Cart)を藤田医科大学病院及び連携医療機関 7施設(※3)に,東海地方の医療機関で初めて導入し,連携医療機関への遠隔措置支援や,他診療科との同時連携による地域の周産期・新生児医療の地域連携強化に貢献する。藤田医科大学病院及び連携医療機関7施設に導入した「Teladoc HEALTH Mini Cart」(※4) 5台,「Teladoc HEALTH Viewpoint」(※5) 1台,「Doctor Cart」3台は,今後,藤田医科大学病院と地域の病院・産科クリニックとの病病連携・病診連携(※6)に関する共同研究に活用される。

リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」で接続する様子 (写真左:藤田医科大学病院の専門医,写真右:新生児側に置かれたデバイス)

リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」で接続する様子
(写真左:藤田医科大学病院の専門医,写真右:新生児側に置かれたデバイス)

 

#導入の背景

日本の出生数は減少傾向にあるものの,生死に関わるようなリスクの高い低出生体重児の割合は,全体の約8%と2005年頃より横ばいが続いている(※7)。地域の医療機関で処置が必要な新生児が出生した際,高度な知識と技能を持つ専門医が早期に介入することが必要不可欠である。多くの場合,地域の連携医療機関より電話で基幹病院に相談があるが,搬送の必要性や処置内容等の的確な指示を出すには,音声情報のみでは十分ではない。また,連携医療機関より搬送される際にも,電話での情報共有では新生児の容体を的確に把握できず,基幹病院に到着するまで治療計画を立てることが困難な状況である。

#病病連携・病診連携での活用

そこで,今回,ウィーメックスが提供する「Teladoc HEALTH」と「Doctor Cart」を藤田医科大学病院及び連携医療機関 7施設に導入し,連携医療機関への遠隔措置支援や,他診療科との同時連携による地域の周産期・新生児医療の連携強化をサポートする。具体的には,新生児仮死や緊急疾患等が発生した際の遠隔サポート,ハイリスク患者の把握やフォローアップ等の情報共有を行う定期連絡会などに活用される。また,先天性心疾患や小児外科疾患等の症例が発生した際には,藤田医科大学病院の他診療科の専門医との情報共有に活用してもらい,的確な処置方針の早期決定を支援する。

#リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」について

専門医の少ない医療機関と遠隔地の専門医をオンラインで繋げる,リモート操作可能なリアルタイム遠隔医療システム。超音波診断装置などの周辺医療機器と接続し,患者の容体を短時間で把握することができる。遠隔地にいる医師主導で操作を可能とし,「Teladoc HEALTH Mini Cart」は,19倍ズームおよび約266度回転が可能な高解像度カメラを搭載しており,現場にいるように情報を取得できる。同シリーズの「Doctor Cart」は,十分な診療スペースの確保が難しい日本の医療現場で人員不足をサポートする為,日本仕様に設計・開発された小型カートモデル。遠隔操作で水平・垂直方向に動く最大20倍ズームができる高性能カメラを搭載している。

リアルタイム遠隔医療システムのラインナップ。

 

※リアルタイム遠隔医療システムのラインナップ。本製品には医療機器に該当する機能は含まれていない。

藤田医科大学小児科学臨床教授,藤田医科大学病院総合周産期母子医療センター副センター長の宮田昌史氏は,本導入について,次のように述べている。
「これまでは,電話で情報共有をしており,どうしても情報が足りず,判断に悩む場面が多々ありました。今回,Teladoc HEALTHを病院と連携医療機関へ導入することで,患児の詳細な映像情報のみならず,現場の状況や医療機器のモニター情報なども視覚的に得ることができるようになり,より質の高い支援を行うことができるようになりました。また小児循環器,小児神経等の病院内の他の小児サブスベシャリティー領域の専門医とも視覚的に連携することで,より早くかつ的確な治療方針の決定に繋がります。Teladoc HEALTHの導入で,今まで以上に連携を強化しつつ,地域に良質な周産期・新生児医療を持続して提供できる体制が築けることを期待しています。」

ウィーメックスと藤田医科大学病院は,リアルタイムに豊富な情報共有が可能な「Teladoc HEALTH」を通じて,基幹病院と地域の医療機関の連携強化や院内における医師連携の強化を支援し,持続的な周産期・新生児医療の体制構築に貢献していく。

(※1)リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH」ウェブサイト
https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth
(※2)リアルタイム遠隔医療システム「Doctor Cart」商品紹介サイト
https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth/services/doctorcart
(※3)連携医療機関7施設
   ・総合病院 南生協病院(愛知県名古屋市)
   ・社会医療法人 財団親和会 八千代病院(愛知県安城市)
   ・あかね医院(愛知県豊田市)
   ・徳重ウィメンズケアクリニック(愛知県名古屋市)
   ・産院いしがせの森(愛知県大府市)
   ・花レディースクリニック(愛知県みよし市)
   ・セントファミリアクリニック(愛知県知立市)
(※4)リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH Mini Cart」商品紹介サイト
https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth/services/teladoc-health-mini
(※5)リアルタイム遠隔医療システム「Teladoc HEALTH Viewpoint」商品紹介サイト
https://www.phchd.com/jp/bx/telehealth/services/teladoc-health-viewpoint
(※6)病病連携・病診連携:病院間や病院と診療所の連携。よりよい医療を提供するために地域の連携医療機関と役割を分担し,病状に応じた医療提供が行われる仕組み
(※7)出典:『令和3年度「出生に関する統計」の概況』(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/syussyo07/dl/gaikyou.pdf

 

●問い合わせ先
ウィーメックス(株) 
E-mail:tky-mc_pr_alignment@ml.wemex.com

遠隔診療

PHC(メディコム,ウィーメックス)


TOP