順天堂大学医学部附属順天堂医院とインテュイティブサージカル,日本初の「ダビンチ手術 トータルプログラムオブザベーションサイト」立ち上げに関する基本合意書を締結

2025-5-19

手術支援ロボット


写真左より:順天堂医院:山路 健 氏,インテュイティブ:グレン・バボーソ 氏,同社:滝沢 一浩 氏

写真左より:順天堂医院:山路 健 氏,
インテュイティブ:グレン・バボーソ 氏,
同社:滝沢 一浩 氏

順天堂大学医学部附属順天堂医院(順天堂医院)と,手術支援ロボット「ダビンチサージカルシステム」の製造販売元であるインテュイティブサージカルの日本法人,インテュイティブサージカル合同会社(以下,インテュイティブ)は,4月26日付けで日本初の「Total Program Observation Site(トータルプログラム・オブザベーションサイト 以下,「TPOサイト」)」の立ち上げについて基本合意した。

TPOサイトは,確立されたダビンチ手術プログラムを持つ医療機関が,ダビンチ手術を導入済み,または導入を検討している医療機関の医療従事者および経営層に対し,効果的なロボット手術プログラム運用に必要な要素をpeer-to-peer(直接的に)で包括的に学ぶ機会を提供するもの。TPOサイトとして運用を開始するには,3つ以上の診療科でダビンチによるロボット手術プログラムを実施している,2つ以上の診療科でダビンチ手術見学サイトとして機能している,また,ダビンチのアドバンステクノロジーやデジタルテクノロジーを積極的に活用している,などの実績が必要である。

今回の基本合意を受けて順天堂医院・院長の山路 健氏は次のように述べている。
「当院は2013年にダビンチを導入し,現在では10診療科で年間900件近いダビンチ手術を行っております。比較的進行した病態の患者さんにもロボット支援手術を適用していることは,当院の特徴のひとつです。医療機関の経営が厳しくなりつつある日本においてロボット支援手術を更に拡大するためには,病院経営の観点でロボットの導入が負担にならないことが重要であり,当院のこれまでの知見を他の医療機関と共有するとともに,TPOサイトとしての活動を通じて,インテュイティブ社と共に課題解決に取り組んでいくことを楽しみにしております」。

また,インテュイティブのSenior Vice President and President, Asia PacificのGlenn Vavoso(グレン・バボーソ)氏は,「秀でたダビンチ手術プログラムを持つ順天堂医院とパートナーシップを組めることは大変光栄であり,日本におけるロボット支援手術の更なる発展のための力強いパートナーだと感じています。TPOサイトが日本のロボット手術の更なる発展に寄与するよう,当社は全力でサポートしてまいります」と述べている。

TPOサイトはインテュイティブの米国,ヨーロッパ,およびアジアの各マーケットで設立されており,日本での設立は初めてとなる。インテュイティブサージカル合同会社社長の滝沢 一浩氏は以下のように述べている。
「この度の順天堂医院様とのTPOサイト設立に向けた基本合意は,日本におけるより強固なロボット手術プログラムの構築に向けた当社のコミットメントの一環です。TPOサイトを通じて,医療現場の皆様が目指す,“治療成績の向上”,“ケアチームの体験ならびに患者さんの満足度の向上”,および,“総治療コストの削減”に貢献できるよう,相互に協力してまいります」。

 

●問い合わせ先
学校法人 順天堂
https://www.juntendo.ac.jp/

インテュイティブサージカル合同会社
https://www.intuitive.com/ja-jp

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