メドレー,医療プラットフォーム事業のプロダクト群を束ね「MEDLEY AI CLOUD」としてブランドリニューアル
〜領域横断で患者・生活者とつながる「ひとつながりの医療プラットフォーム」として5つのブランド・プロミスを制定,AIを活用した新機能を順次搭載〜

2025-9-1

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メドレー


MEDLEY AI CLOUD

(株)メドレーは,医療プラットフォーム事業で展開しているプロダクト群をブランドリニューアルし,医療機関が患者・生活者とつながる次世代医療プラットフォーム「MEDLEY AI CLOUD」として9月1日から提供開始する。

メドレーの医療プラットフォーム事業では,病院・有床診療所,無床医科診療所,歯科診療所,調剤薬局の各領域でプロダクトを展開し,さらに患者・生活者向けのアプリを提供している。この独自の特長を活かし,プロダクト間のさらなる連携や患者体験の向上を目的に,今回,全体を束ねるブランド「MEDLEY AI CLOUD」を新設した。医療機関向けの各プロダクトはMEDLEY AI CLOUDを構成するサービスとして位置づけ,統一感のあるロゴデザインに刷新し,一貫した体験を提供する。

また,今後,患者アプリ「CLINICS」を,いつもの医療が変わるアプリ「melmo」としてリニューアルする。

MEDLEY AI CLOUDは「より良い患者体験」「AI活用」「安心・安全」「オープン連携」「リーズナブル」という5つのブランド・プロミスのもと,医療現場における業務効率化と患者体験の向上の実現を目指す。とくに,2035年には約1.5兆円※1に達すると予測される医療従事者の業務負担軽減に資する医療AI市場を捉え,生成AIを活用した機能開発に積極的に取り組み,順次提供していく。

※1 メドレー調べ(当社「2025年12月期第1四半期決算説明資料 / スライド26」より)
URL:https://ssl4.eir-parts.net/doc/4480/ir_material_for_fiscal_ym/178629/00.pdf

MEDLEY AI CLOUD

 

■ 背景

国内の医療は少子高齢化が加速し医療需要が増大する一方で,人口減少などの影響により現場を支える医療従事者の不足が懸念されている。また,病院勤務医や従事者の確保に加え,地方における医療提供体制の維持も大きな課題となっている。こうした構造的な人手不足に対応すべく,政府も働き方改革や医療リソースの最適化に向けた議論を本格化させている。
一方,生成AI関連技術の進化は,医療現場や生活者に新たな可能性をもたらしている。従来,人手に依存していた医療従事者の業務の一部を,より効率的かつ高精度に支援できるようになり,AI関連の市場規模は今後急速に拡大すると見込まれている。
メドレーの医療プラットフォーム事業は,2015年に「MEDLEY医療事典」からスタートし,その後,クラウド診療支援システム「CLINICS」や患者アプリ「CLINICS」をはじめ,「Pharms」「Dentis」などのプロダクトを開発してきた。さらに,M&A等を通じて「MALL」「MINET」「Lalune」「@link」「Medixs」などのサービス提供も順次開始し,医療機関向けの基幹システムから周辺システム,患者や生活者向けのアプリまで領域を拡大してきた。
また,9月1日にMALL,MINETを提供するパシフィックメディカル(株),そしてMedixsを提供するアクシスルートホールディングス(株)を(株)メドレーに統合し,今後,よりスピード感を持ったサービス開発・提供を進めていく。

今回,医療従事者が診療や患者との対話に集中できる環境を整えるため,非臨床領域におけるAI技術の実装を重点に取り組むテーマと位置づけ,次世代医療プラットフォーム「MEDLEY AI CLOUD」の提供を開始する。

■ MEDLEY AI CLOUDとは

MEDLEY AI CLOUDは,病院・診療所・歯科・調剤薬局など各領域の医療機関が患者・生活者とひとつにつながるAI機能を搭載した次世代医療プラットフォーム。5つのブランド・プロミスのもと,医療機関に最適なプロダクトを提供し続けることを目指していく。詳細は以下のリンクを参照。
https://medley-cloud.com/

<MEDLEY AI CLOUDの5つのブランド・プロミス>

1. より良い患者体験
患者とのつながりを強化し,診療体験を向上する。

2. AI活用
AIを活用することで業務の効率化と医療の質の向上を両立する。

3. 安心・安全
機密性の高い医療情報を取り扱うため,高いセキュリティ水準を確保し,安心・安全なシステムを構築する。災害や障害に備えた堅牢なシステムを構築し,緊急時でも医療を止めない体制を構築する。

4. オープン連携
他社システムともオープンな連携を可能にし,共創して拡張性のある医療システムを提供する。また,情報の標準化に対応することで,医療DXを推進する。

5. リーズナブル
医療の社会的役割も踏まえ,より多くの人が医療を利用できるよう,リーズナブルな価格設計を実現する。

<MEDLEY AI CLOUDのAI機能開発状況>

MEDLEY AI CLOUDでは,上記ブランド・プロミスで掲げているように業務の効率化と医療の質の向上に資するAI活用を各プロダクトで推進していく。既に以下3つのプロダクトではAI機能の実装に向けた試験導入を進めており,今後,その他のプロダクトでも順次AI機能の開発を進めていく。

1. 調剤薬局領域:MEDIXS
薬歴システムにAI機能を導入し,薬剤師が服薬指導を実施する際に発生する分析・評価に関する業務や薬歴の作成をサポートする。具体的にはAIによってお薬手帳,薬歴,患者への聞き取り等の情報を整理し,服薬指導時の留意事項等の提案を行うほか,薬歴の作成を音声入力でアシストする。これにより薬剤師の業務効率化とより良い患者体験の向上に寄与する。
※本機能に関するニュースリリース(2025年9月1日発表)はこちら を参照。

2. 無床医科診療所領域:CLINICS
AI機能で診察時の医師の業務効率化をサポートする。具体的には,カルテを操作しながら医師と患者の会話の録音・文字起こし,要約する機能に加え,その内容をもとにSOAP形式でのカルテ記入までサポートし,医師の業務負担を削減し,患者に向き合う時間の創出に貢献する。

3. 病院・有床診療所領域:MALL
AIを活用した文書作成支援機能を搭載し,医療機関の業務効率化をサポートする。具体的には,電子カルテシステム内の各所に蓄積された医療記録をAIが要約し,各種医療文書に記載する下書きを自動生成する。これにより医療従事者の事務作業を効率化し,医療の質の向上に寄与していく。

各機能の詳細およびその他のAI機能は,今後,順次発表予定。

▪️MEDLEY AI CLOUD新設に伴うロゴデザイン刷新

本プラットフォームの提供開始に伴い,現在提供している各プロダクトのロゴを「つながりと拡張」を感じさせる統一された新デザインに刷新する。各プロダクトの見え方を統一することで,MEDLEY AI CLOUDのサービスとして一貫した体験を届けていく。

・業種横断のブランド「MINET(ミネット)」
医療・介護の患者情報を全国規模で連携し,業務効率を高め正確なデータを連携することで,安心して医療とケアを受けられる社会を実現するという意味を込めて Network と Nippon の「N」で表現。患者情報を連携するサービスとして信頼・安心感を与える水色を選定した。

MINET

 

・無床医科診療所領域のブランド「CLINICS(クリニクス)」
医師の診察の基本である「見る」「聞く」「触る」という行為を,シンボルで表現。記録作業に追われるのではなく,本来の診察にしっかりと時間を割き,患者としっかり向き合える診療体験を支えたい——医師の業務をフォローする,シンプルで本質的な診療支援システムを目指すという想いをロゴに込めた。

CLINICS

 

・歯科診療所領域のブランド「DENTIS(デンティス)」
現シンボルのコンセプトである「CureからCare」へという思想を受け継ぎながら,今回のブラッシュアップでは,「Care」のあり方をより鮮明に表現。予防による健康寿命の延伸や,全身疾患の予防といった,生活の質を安定させるといった想いから,光るような歯をモチーフとしたロゴとした。

DENTIS

 

・調剤薬局領域のブランド「MEDIXS(メディクス)」
調剤システムとして薬歴管理を効率化しながらも,患者一人ひとりとしっかり向き合う服薬指導を支える姿をシンボルで表現。「業務効率」と「患者対応」の両立を実現することで,かかりつけ薬剤師としての役割を的確に果たせる,信頼と安心のある調剤業務のあり方をロゴに込めた。

MEDIXS

 

・病院・有床診療所領域のブランド「MALL(モール)」
部門ごとの機能やシステムが複雑ながらも,単なる部門ごとの機能の集まりではなく,各部分が不可欠な相互作用をもって,調和が取れていることを表現。AI活用で,より先進的なプロダクトへと進化する印象を与えるため,現状ロゴの濃いめの青から紫寄りの青を用いている。

MALL

 

■ 今後の展開

医療ヘルスケアテック市場は,生成AIをはじめとする技術革新により今後更なる成長が見込まれる。メドレーはこの大きな変化の波を捉え,「MEDLEY AI CLOUD」を軸に,医療ヘルスケア領域の社会課題解決に貢献し,さらに医療従事者や患者・生活者からの多様な要請に応える価値創出を実現していく。

 

●問い合わせ先
(株)メドレー
https://www.medley.jp/

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