MUSVI,テレプレゼンスシステム「窓」を活用したオンライン診療を長崎県上五島で開始
~上五島病院・奈良尾医療センター・有川医療センターに導入,離島・へき地医療の課題解決へ~

2025-9-10

遠隔診療


上五島病院(上),奈良尾医療センター(左下),有川医療センター(右下)

上五島病院(上),奈良尾医療センター(左下),
有川医療センター(右下)

MUSVI(株)(以下「MUSVI」)と,長崎県上五島病院(以下「上五島病院」)は,離島・へき地における医療アクセス向上を目的として,テレプレゼンスシステム「窓」(以下「窓」)を活用したオンライン診療の取り組みを今秋より開始する。MUSVIにおいて,離島でのオンライン診療活用は初の事例となる。

本取り組みでは,長崎県上五島のへき地拠点病院である上五島病院を中心に,附属診療所である奈良尾医療センターおよび有川医療センターを加えた3医療機関に「窓」を設置し,患者と医師が実際に対面しているかのように“顔を合わせて話せる”遠隔診療環境を構築した。これにより,物理的な距離の壁を越え,定期的な診察や専門医とのやり取りがスムーズに行えるようになり,3施設の緊密な協働体制が強化された。

病院・診療所内に「窓」を設置

病院・診療所内に「窓」を設置

 

<上五島病院 一宮院長のコメント>
「窓」は,対面診療に限りなく近い形でオンラインでの診療が可能であり,高齢者の多い当地区でも活用可能なツールだと感じています。また,介護施設などに入所されている患者さんの生活環境とつなぐことで,生活に即したよりよい医療の提供や医療・介護従事者の負担軽減にもつながっていくのではと期待しています。

※上五島病院について
長崎県上五島病院は,長崎県南松浦郡新上五島町に位置する地域の中核病院。地域で唯一の入院機能を有する医療機関として,住民に対して質の高い医療サービスを提供することを使命としており,急性期から慢性期の医療,リハビリテーション,予防医療まで幅広いニーズに対応している。2つの附属診療所と電子カルテを共有することで,島内の各地域からのアクセスのよい医療環境を構築している。人口減少・高齢化が長崎県内でも特に進んでいる同地域では,介護を含めた医療人材不足などもあり,よりアクセスがよく連携しやすいシステム構築等が喫緊の課題である。

<MUSVI(株) 代表取締役 / Founder & CEO 阪井 祐介氏のコメント>
このたび,離島の地域医療を支える上五島病院のオンライン診療開始および医療センターとの連携強化に向けて,「窓」をご活用いただけることになりました。距離の制約を超えて,日本を地域から元気に,豊かにするチャレンジに全力で取り組ませていただきます。

従来のビデオ通話とは異なり,「窓」は相手の様子だけでなく空間の雰囲気までも自然に伝えられることから,患者と医療従事者の心理的距離を縮めることが期待されている。

今後,MUSVIと上五島病院はさらに協力関係を深め,3施設における日常的な診察にとどまらず,高齢者施設との連携における急変時の遠隔判断,都市部の専門医との協業,さらには訪問診療や看護の支援ツールとしての展開も視野に入れ,地域全体の医療体制の強化を目指していく。

<参考情報>
■テレプレゼンスシステム「窓」とは
テレプレゼンスシステム「窓」は,ソニーグループでの20年超の研究開発で培った独自技術により,圧倒的な臨場感と遅延感のなさで対面同等のリアリティを実現した遠隔コミュニケーションのシステム。距離の制約を超えてリアルに“会う”ことができることから,現在まで200以上の企業,教育・医療機関,地方自治体等で活用され,さまざまなプロジェクトや業務に貢献している。

テレプレゼンスシステム「窓」

テレプレゼンスシステム「窓」

 

医療・介護業界向け特設サイト

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●問い合わせ先
MUSVI(株)
https://musvi.jp/

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