Ubie,日本人の7割が経験する「医療迷子」の解決へ,医療AIパートナー「ユビー」の提供を開始
医師らが開発した医療特化型AIが,対話を通じて適切な医療行動をサポート

2025-9-16

AI


「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げるUbie(株)(以下「Ubie」)は,2025年9月16日,AIとの会話を通じて医療支援を行う医療AIパートナー「ユビー」の提供を開始する。医師らが開発した「医療特化型AI」が,個人に寄り添い,適切な情報提供と医療行動への支援を行う新たな医療サービス。

医療AIパートナー「ユビー」

 

■背景

医療現場の深刻な人手不足と経営難に加え,高額療養費制度の上限額見直しやOTC類似薬の保険適用除外といった医療費適正化に向けた議論も始まるなど,今,日本の医療制度は多くの課題を抱えているこうした中,同社が2025年8月に実施した「医療アクセス実態調査2025」では,体調不良時の「症状認知」「情報収集」「受診」「診断」「治療」等の医療に関わる各段階で困りごとを抱える「医療迷子」が,全体の72%に上ることが判明した(*1)。さらに,インターネットで医療情報を収集した後も,76.5%が次の行動に困難を感じ,42%は行動を決められない「立ち往生」状態に陥っている実態も明らかになった(*2)。社会のデジタル化に伴う情報過多,医療情報の複雑化により,国民の医療アクセスに新たな問題が生じていることが示唆されている。

同社は2020年より,医療現場で培ったAI技術を活用し,気になる症状から関連する病名や医療機関を検索できる症状検索エンジン「ユビー」の提供を開始,現在まで月間1,300万人が利用してきた。一方で,利用者調査を通じて,症状検索で医療情報を得た後も「次にどうすればいいかわからない」という新たな課題が浮き彫りになった。そこで同社は,医療情報の提供に留まらず,個人に寄り添い医療行動の全てを伴走する医療特化型のAIパートナーの開発を決定した。

■サービス概要

今回ローンチする医療AIパートナー「ユビー」は,医療の最前線で7年間,全国47都道府県・1,800以上の医療機関と共に磨き上げてきたAI技術基盤をもとに開発された。また,サービス公開から5年間で月間1,300万人規模に利用されている症状検索エンジン「ユビー」や「ユビー 病気のQ&A」で培った知見を注ぎ込んで開発されたサービスである。

従来の症状検索エンジン「ユビー」が「症状から病名と受診先を調べる」1回完結型の情報提供に特化していたのに対し,医療AIパートナー「ユビー」は継続的な対話を通じて個人の状況を理解・記憶し,医療の各段階で,適切な行動が取れるよう伴走する。

サービス開発過程で実施したβ版のテストでは,受診を迷っていた人の66.3%が受診を決意し,95.2%が医師との対話で症状伝達の参考にするなど,情報提供だけでなく,具体的な行動に繋がることが示唆された(*3)

医療AIパートナー「ユビー」3つの特徴

1. 信頼性:医療現場7年間の実績に根差した安全性
50名以上の医師監修のもと開発され,参照情報は信頼できる公的機関・専門サイトに厳格に限定。医師を含む専門家チームが継続的に監視・改善を行っている。
2. 実用性:「知る」で止まらない「行動」「解決」への伴走
従来の症状検索で終わらず,AIとの会話を通じて個人の状況に応じた具体的な次の一歩を提案。受診すべき診療科の選択から,医師との対話で伝えるべきポイント,受診後の疑問解消まで,医療行動の全プロセスを伴走する。
3. 個別性:対話で理解を深めるパーソナル医療案内
ユーザーとの対話を通じて個人の健康状態や関心事を記憶し,継続的な利用により個人に最適化された案内を提供。マイナポータルとの連携により,過去に処方された薬や受診した医療機関の情報も記憶し,服薬履歴や受診歴に関する問い合わせにも対応する。

サービス提供開始日:2025年9月16日
利用料金:無料
利用方法:「ユビー」アプリをダウンロード(iOS/Android対応)
URL:https://ubie.go.link/link?adj_t=1sye77jh

■利用者様の声

子どもの症状で「何科に行けばいいの?」と迷った時,いつも診療科などを調べることができます。また結果画面を夫に送るだけで症状が正確に伝わり,家族の情報共有もスムーズ。子育て世代には本当に心強い存在です。

腹痛時の検索で婦人科受診の案内があり「子宮筋腫」の早期治療につながりました。医師監修という安心感もあり,今では少しの体調不良でも気軽に相談できる,頼れる健康パートナーです。

ネット検索が苦手でも簡単操作で受診先等を調べることができます。受診が遅れて大変なことになる前に,ぜひ使ってみてほしいサービスです。

■今後の展望

医療迷子の解決は,一社で成し遂げられるものではない。同社は,その実現に向けた具体的な一手として医療AIパートナー「ユビー」の普及と機能向上,そして医療迷子解決に向けたステークホルダー連携のハブとしての役割を担う。

  • Ubieプラットフォームのユーザー数拡大:利用者数を月間1,300万人から3,000万人へと拡大していく。
  • 案内力の向上:サービスを通じて,次の適切な行動へと踏み出した方の割合を示す「案内力」を,現在の66.3%(*3)から80%へと高めていく。
  • ステークホルダー連携の推進:2025年9月16日「医療迷子レスキュープロジェクト」を同時に発足。連携のハブとして,調査による実態解明,事例の蓄積・共有,社会への啓発活動,知見の医療現場や政策への環流などを推進する。

 

これらのアプローチを通じて,2030年までに医療迷子経験率を72%から36%(*4)へ半減させることを目標に,誰もが迷うことなく最適な医療にアクセスできる社会を,実現していく。

医療迷子レスキュープロジェクト:https://ubie.life/medical-maigo

■ 共同代表取締役 医師 阿部 吉倫 氏コメント

医療制度の複雑化と情報過多により,適切な医療アクセスは国民的課題となっています。7年間で1,800の医療機関と築いた信頼関係と,1,300万人の皆様からいただいた知見を結集し,医師が開発した医療AIパートナー『ユビー』をお届けします。2030年に医療迷子を半減させ,現代医療が抱える課題解決の一手として貢献してまいります。

*1「医療アクセス実態調査2025」第1弾・日本人の7割が「適切な医療行動」に迷い。情報に翻弄される実態が明らかに
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000168.000048083.html
*2ネットでの医療情報収集,約8割が次の行動に困難。情報過多で4割が「立ち往生」する実態が明らかに
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000172.000048083.html
*3 医療AIパートナー「ユビー」β版利用後に医療機関を受診したユーザーへの調査(2025年8月,n=104)より。「受診を決意」は,受診を迷っていたが利用後に決めた人の割合。「医師との対話の参考に」は,症状伝達の参考にした(65.4%),医師に情報を提示した(29.8%)の合計値。本調査はユビー利用後の受診者に限定した結果であり,全生活者や全「ユビー」利用者を代表するものではない点,またサンプル数が少ない点には留意が必要。
*4 厚生労働省「患者調査」,総務省「通信利用動向調査」等の公表データ及びUbie社内分析資料に基づき,日本の月間医療課題人口を約4,850万人,うち医療迷子を3,492万人(72%)と推計。同社は2030年までに「ユビー」の利用者数を3,000万人,案内力を80%へ高めることを通じて,ステークホルダーの皆様と共に1,728万人の医療迷子解消に貢献し,全体の経験率を約36%へ半減させることを目指す。本試算は,調査結果の一般化や将来の利用者層の代表性など,複数の仮定に基づく目標値である点には留意が必要。

【医療AIパートナー「ユビー」について】

『医療AIパートナー「ユビー」』は,サービス公開から5年間で月間1,300万人規模が利用している『症状検索エンジン「ユビー」』や『ユビー 病気のQ&A』で培った全ての知見を注ぎ込み,医療現場での実績と専門性に根差した医療特化型AIパートナー。
対話を通じて自分のことを理解したAIが,症状への対処法や病院探しのサポート等,最適な医療への道のりをパーソナルに提案。総合医療サービスとしては国内初の「医師が開発した医療AIパートナー」。
※ユビーは医療情報の提供のみを行っており,医学的アドバイス,診断,治療,予防などを目的としていない。
日本語版URL:https://ubie.go.link/link?adj_t=1sye77jh
US版URL:https://ubiehealth.com

 

●問い合わせ先
Ubie(株)
https://ubie.life/

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