バイエル ソリューションレポート
2025年4月号
社会医療法人 天神会 新古賀病院 Centargoが切り拓く未来 ー心臓CTにおけるCentargoの有用性ー
心臓CTの更新に伴い、Centargo CTインジェクションシステム(バイエル薬品社製)をリース契約で導入した新古賀病院の松岡 光貴 技師長、上田 年男 技師に、心臓CT検査を中心にCentargoの有用性についてインタビューした。

放射線科 CT担当の皆様
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新古賀病院 |
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生食が足りなくなる不安を解消した
心臓CT検査では、胸部から腹部までを撮影するオーダーが増えている。
心臓だけの撮影であれば、100mLの生理食塩液(生食)を、患者の点滴用・β遮断薬を追加投与する場合の溶解用・造影剤の後押し用に使用しても不足はなかったが、心臓と大血管を同時に撮影するには、造影剤の後押し用だけでも100mLを超える量が必要になる(表1)。
Centargoは、生食バック(当院では500mL)からインジェクタ本体のデイセットへ自動充填するため、生食の量を気にする必要がなくなった。

表1 心臓CTプロトコルの比較
アーチファクトのない画像が得られる
画質の面でも、従来のプロトコルでは生食の用量が不足するため、撮影が難しかった心臓と同時に大血管を撮影する場合でも、Centargoは、生食の量を気にする必要がないため、両方のプロトコルでTest Bolus Tracking(TBT)法を用いることが可能になった。
さらに、右心系や大動脈弓部に発生する造影剤のアーチファクトに対して、十分な量の生食を使用して後押しができるため、アーチファクトのない診断しやすい画像が得られる(図1、2)。
また、造影剤と生食の同時注入機能により、造影剤と生食の投与割合を簡単に変更できるため、右心系の撮影に適切なプロトコル設定が容易にできる。

図1 造影剤のみで検査を行った画像
A:冠動脈CT Axial画像
B:大動脈MIP画像
C:右冠動脈CPR画像
D:右冠動脈短軸画像

図2 生理食塩水後押しを行った画像
A:冠動脈CT Axial画像
B:大動脈MIP画像
C:右冠動脈CPR画像
D:右冠動脈短軸画像
廃棄コスト低減も実現できる
病院事務から相談を受けていた廃棄コストの低減についても、Centargoの導入により年間500kg程度の感染性廃棄物の削減効果が期待できることから、放射線科の低減案として事務方へ回答できた。
これらの事を含めて、導入前に期待していたことは全て実現できていると思う(表2)。

表2 心臓CT造影プロトコルの比較
楽になったというのを聞くのが一番嬉しい
業務面でも、診療放射線技師(技師)が朝早から、生食を空シリンジへ充填する作業を含めて、造影検査の準備に20-30分程度かかっていた。
造影検査数が多いため、都度、準備していると検査が滞るため、必要な作業だと思っていたが、その時間をどうにかしたいという思いは強かった。Centargoは、手間のかかる生食の充填作業が省けるだけではなく、造影剤型を一本化できたことで、造影剤ごとに行っていた在庫管理や発注業務も簡素化できた。
働くスタッフが、ストレスを抱えないように仕事ができるという面でも、導入して良かったと思う。スタッフから「楽になった」という言葉を聞くのが一番嬉しい。
保守込みのリース契約で導入できる
更新する心臓CT装置は、既存のインジェクタが正常に稼働しているため、Centargoの導入は、経営側と2台目を追加するハードルの高い交渉となった。
商談の過程で、保守込みのリース契約があることを知り、診療に必要な画像の最適化を実現しつつ、次回のインジェクタ購入までマルチペーシェントCTインジェクタを試用できることを提案し、Centargoを導入する院内合意を得た。
保守込みのリース契約は、Centargoを少しでも早く導入したいという医療機関をサポートするシステムである。
(2025年1月24日取材)

社会医療法人 天神会 新古賀病院
管理医療機器 / 多相電動式造影剤注入装置
販売名 / Centargo CTインジェクションシステム
認証番号 / 302AABZX00091000
管理医療機器 / 造影剤用輸液セット
販売名 / Centargo ディスポーザブルセット
認証番号 / 303AABZX00003000

【製品に関する問い合わせ先】
バイエル薬品株式会社 ラジオロジー事業部
TEL 0120-609-040
https://radiology.bayer.jp/
PP-M-CEN-JP-0328-03-03